ゲームとゲーム実況について

Studio非はゲームをゲーム内の世界で完結させずに、現実と接続することを目指しています。特に注目しているアプローチは「ゲーム制作者 - 配信者 - 視聴者」の関係を作品に取り込むことです。本作は「ゲーム制作者 - 配信者 - 視聴者」の関係をストーリの中心に置き、現実ではゲーム実況者が本作をプレイし、それを視聴者が見るという構造を生み出す作品になっています。各実況者のプレイや語りによって、本来プレイアブルなゲームは一つの固定化されたアンプレイアブルな映像として出力されます。これは一見するとゲームの特性を損なっているように見えるかもしれませんが、このことが却って、視聴者が主体的に作品に介入することを促す装置として働くと考えています。